今こそ読んでほしい、かつて存在したブログ「今日も明日も幸せ☆いのりっ☆」
普段はあまり私情を挟まず筆を執っていますが、今回は色々と思うところがあったので少し語らせてください。
言わずもがな新型コロナウイルスの影響でライブやイベントが中止になったり、テレビやラジオの収録がままならなかったりと、消費者であるオタク側からすれば趣味の範囲にも影響が及んでいます。
つい最近発表されたいのりんのライブツアーの地方公演の中止もその一つですよね。
仕事や学業にまで影響が出ている社会情勢を鑑みれば当然の判断ではある一方で、世間はやれ自粛だのネガティブな声ばかりが聞こえてくる状況で、心も疲弊し、ストレスも溜まる一方。
そんな今だからこそ読んでいただきたいのが、以下の文章です。
ファンの人たちは優しいから私の心配とかいっぱいしてくれるけど、
でも心の中はいっぱい泣いてるし、いっぱい怒ってると思います…。
言葉に出さない悶々とした想いがたくさんあるよね…。そんなみんなに何をすれば最善なのか、っていうのは頭ではわかっているんだ、
でもそれを発信したくても自分の力だけでは何もできなくて…。
こんなにたくさんの人に悲しい想いをさせてしまった私を自分で少し嫌になる。
でもそんなこと言うとみんなが悲しむから、私は負けないですよ。
ご存知だと思いますけど、私、弱くないんで。(中略)
だから、悲しい日々が続くけど、次に会えた時に思い切り笑いあえるように
私は明日からも、頑張ります。水瀬いのり。
上記の文章はいのりんのブログ「今日も明日も幸せ☆いのりっ☆」で2016年11月29日に公開された記事「皆様へ。」から一部抜粋、引用したものです。
この記事が公開された当時、3rdシングル「Starry Wish」のリリースイベント間近にインターネット上でいのりんへの殺害予告が行われ、その前後で開催予定であったイベントが軒並み中止になるという判断が下されました。そういった状況下で公開されたのが上記の文章です。
このような背景からすると不謹慎にはなってしまうのですが個人的にこの文章が本当に好きで、何度も読み返し、助けられもしたんですよね。
いのりん自身も勿論、恐怖や辛さ、悲しさ、悔しさだって感じていたはずなのに我々に向けてこんなふうに投げかけてくれるわけですよ。
「私、弱くないんで」と言い切れる人ってそんなに多く無いと思います。ましてや声優という多くの人に見られる立場、それ以前に当時20歳の一人の女性が殺人予告された直後ですよ。かっこよすぎませんか?我々が推している、大好きな「水瀬いのり」という人間はこんなにも強いんだ、前を向いているんだと心の底から感じさせてくれるように思えます。
いつだって前を向かせてくれる言葉を、歌を紡いでくれているのに我々が何時までも下ばかり向いている訳には行かないのではないでしょうか。
“WAN”ツアーの中止にあたって、以下のツイートが公開されました。いのりんからのメッセージに加え、本文には「私から皆さんへ。」との文字。ここまで読んで頂いた方なら分かりますよね。
私から皆さんへ。#水瀬いのり #WeAreNow pic.twitter.com/zoN16OW80M
— 水瀬いのりinfo (@inoriminase) May 11, 2020
年を重ねて変わった事は多々あれど、我々の「水瀬いのり」と言う人間はやはり弱くないし、今も、今後を、これからを見続けています。
いのりんのブログについて語ると長くなってしまうのでこれ位にしておきますが、他にも心が揺さぶられるような記事がいくつも存在します。ただ、残念な事にタイトルにもある通りいのりんのブログは既に削除されてしまいました。
しかし、「Wayback Machine」と言うWeb上に公開されているサイトを保存しアーカイブしているサービスがあり、そのサービス上でいくつかの記事が今でも閲覧可能となっています。
上で引用した記事も閲覧可能となっています。
皆様へ。|水瀬いのりオフィシャルブログ「今日も明日も幸せ☆いのりっ☆」Powered by Ameba
最近ファンになったという方は勿論、昔から好きで当時からブログを読んでいたという方にも改めて読んでみて欲しい記事ばかりです。
最後に現在閲覧可能な記事の中から、私がおすすめする記事を紹介して終わりたいと思います。
*運命だよ、ここにいることは*
その笑顔は宝物。
* harmony ribbon *
*にっこりきねんび*
拙いな文章ではあったと思いますが、ここまで読んで頂きありがとうございました。今後もご愛読頂ければと思います。
あなたを見てると勇気が湧くんだよ
精いっぱい思いを伝えてくれるから僕らは今 – 水瀬いのり
ブログが削除されてから、何度も読み返したいと思っていたのですが、そういったサービスがあるんですね。このサイトのお陰で知ることができました。ありがとうございます。
WANツアー中止になり過去のブログを思い出したこと、とても分かります。私は文字にすることが上手ではなくて、誰にも言えなかった気持ちを、この記事がすべて伝えてくれていて、嬉しくなりました。
少しづつ変わっていく彼女、変わらない彼女、全てひっくるめて「水瀬いのり」が好きなのだと最近は特に感じます。
三森すずこ
三森すずこ
慶越雄二